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2014年06月12日

育ての父

昨日の朝鮮日報(2014/06/11 11:32)の記事に考えさせられた。


「育ての父」の情、日本を揺るがす

「妻の浮気で産まれても私の子、法は愛情までは奪えない」
婚外子と知らず育ててきた男性、DNA鑑定後も親権訴える
「生物学的親子関係だけを認めるべき」「血縁だけなら養子の立場は?」日本で論争


「育ての父」の情、日本を揺るがす
 「子どもの父親は明らかに別の人物なのだから、親子関係は無効だ」(妻側)

 「1年以上、情を掛けて育ててきたのに、血縁関係だけをもって父親の地位を奪うのは酷だ。」(夫側)

 日本の最高裁判所の法廷では9日、離婚した夫婦の間で非常に珍しい弁論が繰り広げられた。女性はDNA鑑定の結果を基に「元夫と子どもの親子関係は無効だ」と主張し、男性は「私の子どもを奪われることはない」と対抗した。日本のメディアは「家族関係に根本的な疑問を投げ掛ける法廷争いだ」としてこの裁判に注目している。

 北海道に住む女性は2009年、夫以外の男性と関係を持ち、子どもを出産した。夫はしばらくの間、疑ったこともあったが、出生届を出して子どもを妻と一緒に育ててきた。結婚10年目にできた子だったため、いっそう特別な思いだった。しかし翌年に離婚、妻がDNA鑑定の結果を根拠に法律上の親子関係を無効にするよう求める訴訟を起こしたことから、長い闘いが始まった。

 DNA鑑定では「子どもの父親が元夫以外の男性である可能性は99.99%」という結果が出た。妻はこれを根拠に、一審と二審で相次ぎ勝訴した。しかし、夫は諦めずに上告した。子どもへの愛情があったからだ。夫は「DNA鑑定が事実だとしても、子どもとして育ててきた愛情をなかったものとすることはできない」「わが子の名を呼び、一緒に風呂に入り、パパと呼んでごらんと言った思い出まで消えることはない」「別れた日、今にも泣きそうな顔で手を振っていた子どものことが忘れられない」とも述べた。子どもへの愛情は変わらないのだから、親権も放棄できないということだ。

 この夫婦の法定での争いが最高裁まで至ったことから、日本では「DNA鑑定で父子間の血縁関係がないことが証明されれば、戸籍上の親子関係を取り消せるのか」と一大論争が巻き起こっている。

 「幼い子どもに父親が二人いるという状況は過酷で、生物学的な親子関係を否定すれば、結果的に真実に反する親子関係を強制することになる」という意見がある一方、「DNAだけを基準にするなら、血縁関係のない養子縁組家庭も否定することになる」という意見も出ている。

 最高裁は、当事者の北海道の元夫婦と、これら元夫婦と同様の理由で訴訟中の別の夫婦に対し、来月17日に最終判断を下す。日本の民法には「妻が結婚中に妊娠した子は夫の子と推定する」という規定があるが、一審・二審はDNA鑑定結果を「信頼できる最新の科学技術」として受け入れ、法適用の例外と判断した。しかし、最高裁は基本的に親子関係の安定を重視してきただけに、一・二審の判決を覆し、夫が勝訴する可能性もあると日本のメディアは見ている。


東京= 安俊勇(アン・ジュンヨン)特派員、良い記事を書いてくれましたね。感謝...

関連:
平成25年12月5日,民法の一部を改正する法律が成立し,嫡出でない子の相続分が嫡出子の相続分と同等になりました(同月11日公布・施行)。この法改正と、それに先立つ最高裁の判断は正しいと思うだけど、一夫一婦制や婚姻制度はどうあるべきなのだろうか。我が国の婚姻制度は崩壊していくのだろうか。われわれの社会もフランスのような社会になっていくのだろうか。


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