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2014年06月22日

道義的な責任

河野談話に関する検証報告書について、河野洋平元官房長官が6月21日、次のように述べた。

私(河野洋平元官房長官)自身、日韓関係の大きな問題を乗り越えるために懸命の努力をし、その結果が「河野談話」だと思っています。

私は、当時いわゆる慰安婦と呼ばれた人たちが総じて自らの意思に反して働かされたということに対して申し訳ないという日本人の気持ちが、今も変わってはいないと思っています。


そうだろうか? 慰安婦たちが自らの意思に反して働かされたことが申し訳ないのであれば、当時の兵隊さんが徴兵制によって赤紙一枚で軍隊に行かねばならなかったことも同じではないだろうか。進んで入隊したものもいただろうが、意に反する良心的兵役拒否者もいたであろう。現在でも大多数の者は自らの意思に反して働かされているんじゃないだろうか。

売春をする人は特殊な女性を除きお金が欲しいからだと思う。すなわち、貧乏な人たちであろう。お金のために自らの意思に反して働かざるを得ないのだ。醜業ではあるが給料が良いから親が売りとばした。自分は嫌々だけど家族の犠牲になろう。こういう人には可哀そうだと思うが申し訳ないという気持ちは起こらない。

ではなぜ、いわゆる慰安婦問題について申し訳ないと思うのか。現在からみると当時、日本政府の一機関である軍の施設内に女性の人権尊重に反する慰安婦施設というものがあった。軍属に設置運営させ、組織的に利用していた。わたしはそのことが道義的に申し訳ないということだと思う。

今からみると道義的に申し訳ないということに尽きる。「今からみると」戦前、女性に参政権を与えなかったことは条理として誤りであった云々、道義的に省みることが一杯あると思う。

わたしは、先の大戦は歴史の必然だと思うときがある。あの戦争は広い意味では自衛のための戦争であったともいえる。わが国は、アジアの植民地化を狙う列強、欧米帝国主義に向かった唯一の独立国(厳密に言えばタイ王国を除く)である。当時は内外においてソ連を中心とする共産主義との戦いも起こっていた。当時を今からみるといろんな歴史上の後悔が残っている。おそらく韓国併合もその一つであろう。

未来からみて、悔いを残さないため、国家がお詫びしたり謝罪することの意味をもっと慎重に考えるべきだと思う。私たちの父祖はどんな悪いことをしたのか。それは個人の悪行なんか、国家の悪行なのか。国際法に反することなのか、モラルの問題なのか。そして、謝るべき人は誰なのか、わたしたちの父母なのか、子供たちなのか、それとも私たちなのか。

そういうふうに考えていくと、わたしたちはあまりにも怒ることを忘れてしまったように思えて仕方がない。終戦時のソ連等の仕打ち、戦力を保持していない時代の近隣諸国の仕打ち。わが国が真に世界から信頼されるためにもっと正論をしっかりと言うべきである。三流官庁の外務省の尻を叩き、北朝鮮、韓国、中国、米国等に言うべきことを言わなければならない。

例えば、日中戦争、それは一方的な侵略戦争でなく、通常の一般的な戦争であったとわたしは考えている。国際法を順守せず敵対する国民党軍、八路軍との権益保護のための戦いであったと思う。その後、日英蘭等との開戦後の侵攻は侵略行為だと思うが、それはアジアではなくて欧米に支配されたアジア各地への進出であったと考える。これは私個人の見解である。そういう意味で歴史認識の一致なんてありえないと思う。

戦争は血の流れる政治であり、外交は血の流れない戦争であると言われる。我われ日本人は、事を荒立てないで「なぁなぁ、まぁまぁ、とにかく穏便に」で済ませようとする傾向がある。しかし、このような態度は世界では通用しない。逆に誤解させることになる。その悪しき例が河野談話だと思う。

蛇足:
戦前、貧しさゆえに身売り(人身売買)が公然と行われた。公娼制度もあった。昭和32年(1957年)、売春防止法が成立し、昭和33年4月1日の同法の施行と共に公娼地域としての遊廓の歴史は幕を閉じた。


2014.6.20 19:53 [「慰安婦」問題]
 河野洋平元官房長官の「いわゆる『河野談話』検証結果の公表を受けて」とするコメント全文は以下の通り。

 今回、検証チームの皆さんが短期間の中で精力的に作業に当たられたことに対し、敬意を表したいと思います。

 今から21年前、私が宮沢内閣の官房長官として、宮沢総理をはじめ関係部局と相談しながら、国内外の多くの資料、旧軍人や慰安所経営者など幅広い関係者の証言、そして元慰安婦の方々の聞き取り調査などをもとに作成したものが、いわゆる「河野談話」であり、当時、私自身、日韓関係の大きな問題を乗り越えるために懸命の努力をし、その結果が「河野談話」だと思っています。

 すでに安倍総理ご自身が「河野談話の見直しは行わない」と発言されており、私としては今回の検証チームの報告が出たことで、新たに付け加えることもなければ、差し引くこともないと考えております。

 私は、当時いわゆる慰安婦と呼ばれた人たちが総じて自らの意思に反して働かされたということに対して申し訳ないという日本人の気持ちが、今も変わってはいないと思っています。

 日韓関係の厳しい環境が続く中、私としては日韓双方の指導者の大局的な判断により、一日も早く両国の関係改善がなされることを切に願っております。

平成26年6月20日

河野洋平

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