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2014年06月25日

これからどう駿河屋

これからどう駿河屋
駿河屋おまえもワルよのぅ
どちらのタイトルにしようか迷った。
と言うのは、駿河屋がこの先ほんとうに倒産してしまうのかとの心配。いや、駿河屋は市場から退場するべき企業なのかもしれないなという思いがよぎった。今日(6月25日)、和歌山地裁は破産手続き開始の決定をした。

1950年(昭和23年)3月6日の新聞記事『5億円?の大密輸 和歌山で駿河屋ら検挙』によると、和歌山市駿河町の『スルガヤ食品工業株式会社岡本善太郎社長(55)』が、去る(1950年)2月19日密輸容疑で和歌山市警に逮捕されたとの事実。

1985年(昭和60年)3月6日、和歌山の駿河屋に「かい人21面相」を名乗る犯人グループから5000 万円を要求する脅迫状が届いた。有名な、江崎グリコ社長宅に3人が忍び込み、江崎勝久社長を誘拐した一連の未解決事件。

それから、2004年(平成16年)11月13日、当時の岡本良晴社長(57)が架空増資事件で逮捕された。証券取引所が株価の時価総額が5億円を割り込んだ法人は、9カ月以内に回復しなければ上場廃止とする基準を厳格化したため、上場廃止になることをおそれて、「みせかけ増資」を実施した疑いであった。マスコミは「のれんに固執 上場廃止回避を狙う」と報じた。結局、このことによって駿河屋の信用が地に落ち、命取りになってしまったといっても大きな間違いがないだろう。

ただ思うのは、三期連続の赤字ではあるが、11億円の資本金、大きな工場用地、店舗、商標権等の資産があるはず。言い過ぎかもしれぬが僅か9億円の総負債、何とかならなかったのだろうか。抵当権設定による資金繰り。分家、のれん分け会社からの支援。シングルBランクで信用が低下しているけれども、長い付き合いの地元銀行による支援。どうにもならなかったのだろうか。

とにかく情報が少なくわからないことが多い。経営陣はちゃんと社内外に説明しているのだろうか。ちょっと思いつく疑問だけでもいくつか浮かぶ。

今年4月28日にはスポンサー会社である和菓子業者と事業譲渡契約書を締結、5月30日の実行に向けて運営方法、人員体制、物流体制などについて協議していた。しかし、人員の確保が困難であったという。これはどういうことなのだろうか。

西宮市に本社のある菓子メーカーとの協議で「人員の確保が困難」って意味が不明。要するに、西宮市の事業譲渡先が駿河屋の社員(職人)を引き継げないと言ってご破算になってしまったということなのか。

駿河屋の有価証券報告書(2012年度)を見ると、社員約200人(うち半数がパート)の平均年収が200万円強で人件費が4億円、売上額が16億円。サービス業ならともかくメーカーではやはりキツイ数字のように感じる。

社員が職を失うのは気の毒だけど、ここはいったん解散し、新たに規模を縮小し社員有志でのれんを引き継ぎ、本の字饅頭、和歌浦煎餅等、伝統の味を残していけばどうだろうか。

これまで(今も)、ぶらくり丁、ワジマ、JAビル、貴志川電鉄、その他公共的団体、紀陽銀行(公的資金注入-2013年完済)などに公的資金(補助金・貸付金等)をつぎ込んでいるが、ほんとうに公的な資金を使ってまで維持していくべきかを慎重に考えることが肝要だと思う。公共交通機関への公的資金の注入は沿線住民のためのものであり支持を得やすいだろうが。

蛇足:個人的には、本の字饅頭も好きだけど柚子もなか(福菱・昭和8年に創業)もいいなぁ。駿河屋も、できれば金沢市の老舗和菓子メーカー「森八」のような形で再建できれば良かったのに、経緯と結果が真逆になってしまった。


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