雑学・和歌山

平成23～25年度の3年間で、東京や福岡などに視察などのために計345回日帰り出張したとして、政務活動費から約780万円を受け取った、例の兵庫県議の続報である。昨年度の政務活動費では年間195回の日帰り出張をしたとして、交通費約300万円を受領。

公表されている収支報告書等によれば、具体的活動の記載がなく、例外規定を援用して領収書も添付していなかったという。この疑義に、自ら記者会見を開き、「精力的な活動の結果で、うそや偽りはない」と明言。経路や金額の根拠については「記憶にない」などと話し、活動内容などについては説明を拒否した。

しかし、その後の報道によれば、大雨で城崎温泉行の特急が運休し日帰り出張が不可能にかかわらず、政務活動費(旅費)を計上受領している不自然さが明らかになった。また城崎温泉や兵庫県佐用町への出張日に大阪や神戸市内で約３万円分の切手を買ったケースも複数日あるという。

それにしても、兵庫県議会事務局は何をチェックしていたのだろうか。県には監査部局とかないのか、3年間もの間、何も疑問を持たなかったのだろうか。公表された収支報告書等を見たオンブズマンや外部からの指摘はなかったのだろうか。

今、兵庫県議会では彼に対する辞職勧告決議などが取りざたされているそうだが、上記のような事実があるのであれば、詐欺罪に該当するかもしれない。司法(兵庫県警)はすでに捜査を始めているかも。