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2010年04月12日

言葉の魔術師逝く

若い頃から、井上ひさしさんの本をたくさん読んだ。小説も戯曲もエッセイもとても面白かった。勉強にもなった。これで、もう新作が読めないのかと思うと本当に寂しい。

博識でサービス精神旺盛で心から尊敬できる作家であった。「青葉茂れる」「12人の手紙」「道元の冒険」などなど心が温かくなるすごい作品ばかりを書かれた。

確か、うろ覚えだが国語辞典の進歩についてのエッセイがあった。

辞書で「右」を見ると「左の反対」とあり、「左」を見ると、「右の反対」とある。これでは言葉を定義したことにならないのではないか。

月日は流れ、画期的な辞典(出版社名を忘れてしまいました)が出た。曰く、「左とは心臓のある側」というはじめての絶対定義がなされた辞書がとうとう出版されたのだ。

しかし、氏はさらに言う。人によっては心臓がちょうど真ん中にある場合や右側にある場合もあるから、この定義は絶対ではないと。その後、さまざまな辞書でいろいろな定義がなされたがいずれもそれ以上の定義には至らなかったようである。

諦めかけていたところ、ものすごい辞書が発売されて、この問題は一気に解決された。すなわち曰く。

「右とは東に向かって南の方向」
「東とは太陽の昇る方向」

このエッセイを読んだとき、氏の博識とともに言葉に対するこだわりや愛情がとても深いものであると改めて感じさせられた。惜しい人を亡くてしまいました。もっともっと長生きしてほしかった。

井上先生さようなら。合掌。


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