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2010年09月26日

誘拐 本田靖春

誘拐は極めて卑劣な犯罪である。
推理小説の女王アガサ・クリスティは、飛行家リンドバーグの息子が誘拐され、殺された事件(リンドバーグ愛児誘拐事件)に着想を得て、名作「オリエント急行の殺人」を書いた。何の罪もない幼児が殺され、その親から身代金を取る。こんな非道は許されない。和洋古今問わず、人の気持ちは同じであるようだ。

今日、ちくま文庫「誘拐」本田靖春著を読んだ。題材は、あの吉展(よしのぶ)ちゃん誘拐事件である。
この本を昔一度読んだと思っていたがそうではなかった。事件そのものは聞いて概要は知っている。しかし、詳細は知らなかった。この本では、犯人、被害者、警視庁の刑事たちが実にリアルに描かれている。はじめから終わりまで緊張感あふれたノンフィクションであった。

このノンフィクションの最大の特徴はよく人が描かれていることである。刑事や被害者加害者の身内、友人知人、登場する人物はどこにでもいるような人物ばかりである。村越吉展ちゃん、小原保。著者はあとがきで、「きわめて不幸なかたちで人生を終わった二人の冥福を祈りたい」と結んでいる。読了後、わたしもそう思わずにはいられなかった。



無関係な無辜の弱者を襲い残虐に殺す行為を誰もが憎む。これまでこのような事件はたくさんあった。なかでもひとつ、わたしには犯人たちを絶対許せない事件がある。綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件である。あまりにも残虐・猟奇的なその事件のことをわたしは書くことが出来ない。それほどの事件であるにもかかわらず、犯人たちはまだ生きている。

あの巨大掲示板では、1988年に起こったこの事件の犯人たちを22年経った今でも追廻しさらし続けている。そして、犯人の何人かは現在暴力団に所属している。なかには再犯を起こした者さえいた。

最後は、誘拐犯の小原保は自分の罪を負って従容と死刑を受け入れた。この本を元に作られたテレビドラマをみた遺族は「犯人の側にもかわいそうな事情があったことを理解出来た」と言う趣旨の感想を漏らしている。しかし、綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件には救いがない。わたしが知る限り史上最悪の犯罪と思われるこの事件の加害者は死刑になっていない。それは犯人が未成年であったからである。


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