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2011年01月15日

この国に生まれてきてよかった

父親に首絞められ、18歳次男が死亡 2011年1月15日 読売新聞

今日、埼玉県警春日部署は、同居する次男(18)の首を絞めたとして、同県春日部市樋籠、トラック運転手相川孝文容疑者(51)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。次男は搬送先で死亡が確認され、同署は殺人容疑に切り替えて調べている。

発表によると、相川容疑者は同日午前0時半頃、自宅1階の居間で、通信制高校3年の次男、拓さんの首をネクタイで絞めて殺害しようとした疑い。相川容疑者から「子供を絞め殺した」と電話を受けた容疑者の姉が110番し、駆け付けた署員が取り押さえた。

相川容疑者は拓さんと妻(47)、会社員の長男(20)の4人家族。拓さんは軽度の知的障害があった。最近は内壁に数十センチの穴を複数開けるなどし、ストレス心因反応と診断され、入院先を探していた。

調べに対し、相川容疑者は「次男の将来はどうなるのかと思い、顔を殴った後、首を絞めてしまった」などと供述しているという。

この子には軽い知的障害があったとのこと。世の中には、聾、唖、盲、重度の知的障害などの障害者、さらにこれらが重複している障害者がいる。わたしには、想像できない世界である。少し前、この想像できない現実を描いた名作・漫画を読んだ。第24回(1995年度)日本漫画家協会賞優秀賞受賞した山本おさむ氏の作品である。「どんぐりの家」1巻から7巻まで、強烈な印象をわたしの心に残した。

出来ないことばかり探すのではなく、ちょっとでもできることを探し、それを増やしていこう。人間って一人では生きていけないんだ。たとえ障害があっても、仲間とともに「生まれてきてよかった」と思いたい。そのためには「どんぐりの家」が必要なのだ。



この作品「どんぐりの家」について、静岡県のtouchstoneさんが長いレビューを書かれています。以下全文引用します。

感動作である。こんなに泣ける作品はない。
聾唖重複という、聾唖者であり、その他の障害を合わせ持った子供達について描かれた作品。タイトルである「どんぐりの家」とはそんな彼らが集う施設の名称であり、実在する。
物語は、聾唖重複の子供を持つ家族や聾唖学校でのエピソードに始まり、やがて「どんぐりの家」が建設されるまでの市民運動に展開する。

この作品で描かれた聾唖重複の子供達の中には、自分自身でトイレにいくことも侭ならなかったり、しばしば自傷したりと、様々な問題を引き起こす。この様な子供達とどのように付き合っていけば良いのか途方にくれる家族や聾唖学校の先生達は、社会の偏見や、子供の進歩のなさに深く傷つき、そして疲れていく。それでもなお子供たちと生活していこうとする彼らは、子供たちを通して、多くのものを手に入れることになる。多くのものとは?それは作品中に引用された一つの詩に要約される。

「天から授けられたこの子によって/ますます強い信仰と/豊かな愛を抱く/ようになるでしょう」

聾唖重複の子供たちの周辺で起こる苦悩と、その克服のエピソードは、どれも涙なしには読めない。最初から最後まで泣き続ける作品というのは、この作品以外ないだろう。

ただ、このマンガを読んで、我々は「感動した」だけで済ませてはならないと思う。我々はこの作品に描かれた家族の様に、彼らを、いや人々を愛することができるだろうか。このような問いは殆どタブーである。なぜなら答えは「否」だからだ。
それゆえにこそ感動するともいえる。
ただ、この物語を単なる「物語」として消費するには余りにも惜しい(こんなこと書いたらもはや普通のレビューじゃないな)。愛は行為を伴う。作品に描かれたお母さんたちが自らの障害を持った子供と生活をしていくうちに変えられたように、我々もこの作品を読むことで少しくらい自分を変えてやろうという気持ちになってほしいものだ。


引用、以上です。

このような事件を見たり聞いたりするたびに、もう4年以上前の事件だが「京都・認知症母殺人」を思い出してしまう。わたしは、これを行政の怠慢であるとは言わないが、行政が守るべき市民を放置したと言わざるを得ない事件であったと思っている。生活保護、介護、手を差し伸べることができなかったのだろうか。


(旧版)温情判決≪介護のはなし≫(新版をご覧下さい。)


参考:
京都母子
まぐまぐ!Q&A 重度の知的障害の息子をもって
みんなの手話


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