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2011年06月19日

ギャンブルの魔力

わたしはギャンブルは好きではありません。それでも、一応いろんなことは経験しました。というのは、ギャンブル狂の友人がいたからです。

一緒に電車に乗ると、わたしとの間に座席一つ分を空けておき、そこに男性が座るか女性かを賭けにし、目的地のビルに着くと、数台あるエレベーターのうち、一等最初に来るのはどれかを賭けようと誘います。まぁ、せいぜい昼飯かコーヒー代をかけるぐらいなのですが、本当にギャンブルが好きな人でした。

繰り返しになりますが、わたしはギャンブルは嫌いです。ギャンブルは特に弱いわけではありませんが、あの雰囲気が嫌いなのです。せいぜい遊びのはずが勝ちたいと必死になり醜く争う、あの独特の雰囲気。

けっこう前に読んだ本を思い出します。ギャンブルをテーマにしていました。
あるレストランで食事をしていた若い男に老齢の紳士が話しかけるところから話は始まります。

「ねぇ君、この窓から見えるあの車欲しくない?」
「すごい高級車ですね、もちろん欲しいですよ」

「じゃ、あの車を賭けよう」
「ぼくはそんな大金持っていません」
「お金などいらないよ。君が負ければ指一本くれれば良い」
「負ければ指一本、切られるのですか」
「でも、勝てばあの車だ」

若い男は紳士とポーカーで勝負をしますが、負けてしまいます。
「紐と包丁を持ってくるからちょっと待っていて、逃げちゃ駄目だよ」

一人で待つ若い男に品の良いご婦人がやってきます。
「あの人と賭け事をしたの、きっとあの車を賭けたのね」
「あなたは?」
「わたし、あの人の妻、もう結婚して30年。ところであなた、賭けには勝ったの?」

「指一本切られそうなんです」
「そう、指一本なの、でも、あの車はあの人のものじゃないわ。わたしの物なの。今は彼、何の財産も持っていないわ」

ご婦人は、悲しそうにゆっくりと両手からレディース用のレザーグローブを脱(と)りました。両手の指は殆ど欠けており、かろうじて右手と左手の小指だけが残っていました....


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