雑学・和歌山→記事一覧 投稿した記事が増えてきましたので目次と要約のサイトにリンクしました(2010.4.3)。画像も増えてきましたので、雑学・和歌山 MY ALBUMにリンクしました(2011.2.12)。

2011年07月27日

和歌山市民図書館 開館30年

1981年にオープンした和歌山市民図書館(同市湊本町)が開館30年を迎える。明日(7月28日(木))午後1時15分から記念の式典が開催される。

市民図書館の最近の利用状況は、一日平均800人が訪れ、今年3月末時点の総利用者は693万人を数えるとのことである。所蔵する図書は、一般向け、子ども向け合わせて計44万冊に達する。

和歌山市民図書館 開館30年

以上の状況あるいは実績を具体的にどう評価するべきか。よく頑張っているのか、そうではなさそうなのか。考えてみたい。和歌山市の人口は、367,470人である。

ここでひとつ、人口206,514人の静岡県沼津市の市立図書館と比較してみることにする。沼津市立図書館は、平成5年7月にオープンし、平成21年度には 531,481人(開館日数296日 1日平均1,796人) の入館者と1,090,898冊(点)(一般書508,791冊 児童書363,851冊 雑誌39,034冊 視聴覚資料179,222点)の貸出しがあったと公表されています。

同図書館には分館もあるようです。その詳細は以下のとおりです。
蔵書数 : 504,887冊

内訳
沼津市立図書館412,297冊
沼津市立戸田図書館30,896冊
自動車文庫10,866冊
地区センター等50,828冊
視聴覚資料39,640点
内訳 沼津市立図書館38,679点
内訳 沼津市立戸田図書館961点
※平成22年3月末現在

上記のデータを見ると、和歌山市の図書行政は人口規模がより小さい沼津市と比べて、蔵書数、利用実績などが少し劣っていることがわかると思います。わたしは、和歌山市の公共図書館(分室)を和歌山駅周辺に設置することを提唱しています。やはり便利なところ、人が集まるところに公共施設はあるべきだと思います。図書館などの公共施設は多くの人に利用されることが大切なことだからです。

もちろん、和歌山市民図書館の個々の職員は頑張っておられることと思います。他の一部の地方公共団体の図書館よりもきめ細かいサービスを提供しているところもあり、評価しています。しかし、総じて和歌山市の図書行政は貧弱であると感じています。特に、図書行政に関わる幹部はもっと真剣に和歌山市の図書行政に取り組む必要があると思っています。30年を迎えたおめでたい時だからこそ、あえて苦言を述べさせてもらいました。

参考:和歌山市民図書館(2010年10月25日)ほか


同じカテゴリー(行政)の記事画像
美しき虐殺者の死
安倍昭恵夫人のユーモア
なんか自民党、感じ悪いよね
森友学園籠池泰典理事長の国会喚問
雑賀鉄砲集?
全国学力テスト、2教科で全国最下位
同じカテゴリー(行政)の記事
 慢心、驕りの安倍内閣 (2017-06-10 12:47)
 介護に疲れた夫死ね (2017-05-07 11:20)
 あんたクビって言いたい (2017-04-28 08:25)
 喜劇かご池劇場 (2017-04-02 10:25)
 美しき虐殺者の死 (2017-03-31 10:47)
 籠池理事長の証言は真実か (2017-03-29 11:14)

Posted by ecell at 19:21│Comments(2)行政
この記事へのコメント
市民図書館と因縁浅からぬ通りすがりの司書ですー。
毎度このブログ楽しみに覗かせていただいてます。

市民図書館さんは市の財政難のあおりをくらって
図書費その他人件費もかなり削られてますが
がんばっていますよ。

北コミセン図書室との連携も開始するため
システム面から協力するのに業務が倍増する中
人員はどんどん減っている現状ですし・・・
毎年、水道と図書館どっちが大事?と
本庁からケチケチと身を削られる中ですので・・・

傍から見てる分だといつ過労死者が出るかと
思うくらいです。
全部予算のせいにする気はないですが
市の予算と配分考えると市民図書館は
かなり厳しい位置に立ってると思い
コメントさせていただきましたー。
Posted by ひお at 2011年07月30日 18:03
コメントありがとうございます。
米百俵。百俵の米も食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となります。マルクス、幸田露伴はじめ多くの人たちが図書館によって大きく育てられました。また、大学の格は図書館によって決定されるといいます。わたしは、図書館、特に公共図書館は教育の原点、出発点だといっても過言ではないと思っています。 わたしの尊敬する先輩は、ガンに冒されながらも死の間際まで執筆校正し、出来上がってきた著書を一晩抱いて寝たそうです。そして翌日静かに息をひきとったとご子息から聴いたことがあります。そのような書籍がたくさん置かれている図書館の充実を切に望んでいます。
Posted by ecellecell at 2011年08月01日 08:05
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。