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2011年08月11日

平城山という歌

平城山(ならやま)というタイトルの歌を学校で教えてもらった記憶があります。長い間、わたしは「人恋ふは」を「仁(ひと)公は」と勘違いしていました。いったい、平城京におわした「仁(ひと)公」という名の貴人はどのような方であられたのか、どのような悲しい思いをされたのか、と。

まぁ、ちあきなおみさんの「喝采」の冒頭、「いつものように幕が開き」を「いつものように枕投げ」と勘違いするよりもましですが...

当たり前のことでしょうが、ひとは、歌を聞いて癒されたり心動かされたりすることが多いと思うのです。どちらかというと、この歌は歌詞よりも曲、それも雅楽というのでしょうか、古来から伝わるゆったりとした日本語にふさわしい調べが心に残っていました。

昨夜、久しぶりに「youtube」で聞いてみました。平城京、万葉の時代の歌とばかり思っていたのですが、大正期を代表する名曲だと知りました。

和歌山は、奈良からも近く、万葉集にも多くの歌が詠まれている地域です。この頃、我が国の民の多くは歌を詠むことができたようです。天皇から防人として九州地方に出かけた東北の若者までもが素朴だけど、心うつ歌を詠んでいます。
考えてみれば、すごいことですよね。今から1300年前、寺子屋や学校がない時代、誰に教えてもらったのか、かれらはあのような素晴らしい歌を詠んでいたのです。

防人のうた」って歌を聞いたことがありますか。作詞、作曲者が不明の歌ですが、とても綺麗な歌で、聴く人をなんだか悲しくさせます。1300年前、郷里を遠く離れた九州の玄界灘。若者がひとり、夜の浜辺で波の音を聞きながら、手遊びに竪琴を弾いています。

防人の唄(動画なし)youtube
昔ある若者が 夜の浜辺で
波の音にあわせ 竪琴を弾いていた
その夜の空は晴れ 遠くの沖へ
静かに静かに 消えていった

むなしその調べ さざ波にのれ
遥か故郷(ふるさと)よ 恋しい母よ
懐かしその日々は 遠くの沖へ
静かに静かに 消えていった


それで本題に戻って、「平城山」ですが、まずユーチューブで聴いていただきたいと思います。



平城山 作詞:北見志保子、作曲:平井康三郎

1 人恋ふは悲しきものと
  平城山(ならやま)に
  もとほり来つつ
  たえ難(がた)かりき

2 古(いにし)へも夫(つま)に恋ひつつ
  越へしとふ
  平城山の路に
  涙おとしぬ

この歌、ほんとうに良いと思います。なんだか、懐かしい気持ちになります。この歌の意味や背景については、長くなりそうですので、また次に書くことにいたします。

二木紘三のうた物語 「平城山(ならやま)」に、この歌の意味や背景が詳しく書かれています。また、2011年6月25日 (土) 18時40分 山中猛さんのコメントも貴重なお話です。それ故、わたしのこの歌に対する意味やその背景などの解説は省略します。

蛇足:
万葉集 第二十巻
時々の、花は咲けども、何すれぞ、母とふ花の、咲き出来(こ)ずけむ  (作者: 丈部真麻呂)

季節ごとに花は咲くけれども、なぜ「母」という花は咲き出てこないのだろうか。「母」という花が咲き出てくるならば、何時だって会える。こんなに悲しく心細い思いをすることもなかろうに。真麻呂さんは母思いの歳若い防人だったのでしょう。


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牽
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