雑学・和歌山→記事一覧 投稿した記事が増えてきましたので目次と要約のサイトにリンクしました(2010.4.3)。画像も増えてきましたので、雑学・和歌山 MY ALBUMにリンクしました(2011.2.12)。

2012年03月31日

ペーパーバック Anne of Green Gables


対象: 9 - 12歳

ばくばく(北海道)さんという方のこのペーパーバックについてのレビューを読んだ。

随分前から、この本のことは知っていながら、読まないできました。

今回原書で読み、約100年前の本のため、古い言い回しがあったり、言葉も難しめで、やはり子供向けというよりは大人向けの本だと思います。

この本の第一の特徴は、アンの生き生きとした語りで、本のリズムをつくり、豊かなものにしている点だと思います。それ故、アンの成長に従って、アンがそれ程饒舌ではなくなってゆくところで、感慨深い思いをさせられました。

改めて、私の読書の中でこれほど感動的に物語を楽しんだ作品は、少なかったと思います。アンの語りは、決して独りよがりなものではなく、彼女なりの考えを元に話されています。極端な言い方をすると、マシューたちに引き取られなくても、違った場所で彼女は、自分の生い立ちを糧にした、前向きな姿勢で人生を切り開いたのではないか、と思うほどです。

アンはしばしば、マリラと対立しますが、彼女の語りのほとんどが、マリラに向けられていると気づくとき、この物語で、如何にアンが知らず知らずに、マリラから様々なことを学び、逆にマリラのアンに対する愛情が深まってゆくかを知らされます。

寡黙で、人付き合いがへたなマシューが、初めてアンに会ったときから、物語の最後まで、如何にアンに深い愛情を注ぎ続けていたかも、この物語の大きな魅力です。アンに他の子と同じ洋服を買ってあげたくて街へ出かけるのに、砂糖を山のように買ってきてしまう場面は、滑稽ではありますが、言いようのない切なさを感じずにはいられませんでした。

物語の最後で、成長したアンが(背が伸び、一層知的になったアン)が、マシューとマリラに見せる愛情、そして彼女が選択する人生は、駆けるように読んでいった物語にふさわしい、結末を見せます。

アンの成長に涙し、笑ったこの物語を読んだことを、心から嬉しく思います。


このレビューで決定的に原著を購入したくなった。4月9日までは、お値段も送料込みで¥ 261円。これと下記のAudiobookを買いたいと思っている。

アンのつぶやき、「神は天にあり。世は全て良し」の台詞を覚えている。英文では、「God's in his heaven,all's right with the world!」というらしい。ところでわたしが好きな登場人物は、マシューと、隣家の親友たしかマドンナでしたか、この二人。アンよりも好きなぐらいです。

次のAudiobookも購入したいもののひとつです。

Anne Of Green Gables (Anne of Green Gables Novels) [Audiobook] [CD]
「赤毛のアン」の原著を省略なしで、CD9枚に完全収録しています。


¥ 1,964 国内配送料無料 Amazonプライム特典


http://akage-no-anne.seesaa.net/article/102201404.html
フジテレビ系の「世界名作劇場」枠で放送された「赤毛のアン」全50話の無料動画。厚生省児童福祉文化賞受賞(1979年)初回放映期間1979年1月7日~12月30日。

お勧めサイト:
http://park1.wakwak.com/~english/site-book/anne_of_green_gables.html
『 Anne of Green Gables 』の世界を原書で

http://english.chakin.com/paperback-cs.html
英語のゆずりん



蛇足:
上記の原書は、対象がTOEICテスト730点以上。
下記のリライト版は、対象がTOEICテスト400点以上。




同じカテゴリー(英語学習)の記事
 お薦めのサイト (2013-11-08 13:35)
 教育制度が変わる兆し (2013-10-30 19:50)
 ラジオシアター Anne of Green Gables (2012-03-30 11:17)
 おやじギャグ英語術 (2012-02-29 19:11)
 英語の勉強 (2012-01-05 23:52)
 英語学習Duo3.0 (2011-12-05 08:24)

Posted by ecell at 23:01│Comments(3)英語学習
この記事へのコメント
はじめまして。
赤毛のアン、題名は知っていてもまだ読んだ事が無いです。
読んでみたくなるレビューですね。
お値段の安さにびっくりです。

違う内容について書いても良いですか?
実は、スールスが突然消えてどうしたのかな、と思いヤフーで検索しました。
すると、こちらの記事がヒット(3月10日という日付と近鉄の地下のお店が閉店という内容)しましたが記事が表示されました。
全部読もうと思いクリックしましたが別の記事(ホワイトデー)が出て来てスールスの記事は探しても出てきませんでした。
削除されたのでしょうか?
スールス大好きだったのに見つからなくなって本当に残念です。
Posted by ちえぼう at 2012年04月04日 19:34
スールス懐かしいです。
美味しいサンドイッチと親切なスタッフ、とても素敵なお店でした。お店を閉じた後、どうなったのかな?
今は、近鉄デパートのほうは確か別のサンドイッチのお店になっています。
こちらに、そのときのエントリがあります。
http://where.ikora.tv/search.php?search=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9
Posted by ecellecell at 2012年04月04日 21:46
お返事ありがとうございました。
スールスのことは昨年の10月だったんですね。
ほんとうに残念です。どうされてるのやら。
近鉄の地下は、県庁前にあるVictory(ビクトリー)という
サンドイッチのお店になったと聞きました。
スールスが廃業したこと知ってる知り合いはおらず、ただ売り場が
無くなったぐらいにみな思ってました。
他のお店も変ってるようですし、この時代で生き残りは厳しいのでしょうね。
Posted by ちえぼう at 2012年04月07日 22:40
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。