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2012年04月14日

面目失した北朝鮮

4月13日、北朝鮮の朝鮮中央通信は「朝鮮初の実用衛星『光明星3号』の打ち上げが同日午前7時38分55秒、平安北道鉄山郡(ピョンアンブクド・チョルサングン)の西海(ソヘ)衛星発射場で行われたが、地球観測衛星の軌道進入は成功しなかった」と報道しました。

北朝鮮がこのロケット発射の失敗を認めたことは、過去の例によるときわめて異例なことだそうです。自国民に発射の失敗が噂で広まるよりも、発表したほうがいいと判断したという説。報道陣を受け入れてロケットを見学させていたことなどから、失敗しても「成功した」と主張する過去のやり方を踏襲することができなかったとの見方もあります。

ネットでは、「失敗を認めた北朝鮮を『日本政府よりまし』と絶賛する知識人が続出するんだろうなw」とか「関係者の粛清まだ?」とか、国連決議や国際社会に背を向けた今回のロケット打ち上げについて冷ややかなコメントが目立ちました。

それと併せ、前総書記の金正日(キム・ジョンイル)氏の遺書(一部)が公開されました。それによると、以下のようなことが書かれていたとのことです。

「米国との心理的対決で必ず勝つこと」
「堂々と合法的な核保有国となり、米国の影響力を弱めて国際制裁を解除させ、経済発展のための対外的条件を用意すること」

「歴史的にわれわれを最も苦しめた国が中国」
「中国は現在、われわれと最も近い国だが、今後、最も警戒すべき国となる可能性がある」
「中国に利用されてはならない」

「遺言執行は金敬姫(金正恩の叔母)が行うこと」
金正日氏は、妹である金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長に絶対的な信頼を見せ、遺訓の執行と金正男をはじめとする家族の去就、国内外資金の管理責任などをすべて彼女に任せたとのことです。

そのうえで、わが子に対する愛情というか、無慈悲無情な政治社会で生きてきた彼らしい言葉が綴られていたようです。「金正男(金正日の長男)に配慮すること。あの子は悪い子ではない。彼の苦労を減らすこと」

これは、彼を粛清しないように求めたものと解されています。何だか数百年前の封建時代の遺言みたいです。思うに、きっと彼自身、総書記という権力を持ってしても北朝鮮という国家体制(先軍システムや主体思想など)を変えることなどできない状況だったのでしょう。

朝鮮人民軍のクーデター、アメリカのワンポイント攻撃、暗殺、民衆蜂起などの恐怖のなか、国内国外に対して恐怖政治を取らなければ体制が崩壊すると考えたのかもしれません。多くの肉親さえ信じられず、軍や国民の支持さえ信じてはいないのでしょう。この遺言から体制にがんじがらめに縛られた孤独な独裁者の姿が浮かんできます。ミャンマーのように比較的穏便な体制移行はできないのだろうか。

結局、自暴自棄になりポルポト政権末期などのごとき自国民大量殺人、あるいはソウルは燃えているかのような事態にならないか、とても心配です。この国が他国の意見に耳を傾けることができるのは中国とロシアぐらいです。特にロシア(旧ソ連)は38度線で民族を南北に分断した当事国です。北朝鮮の体制移行に向けた賢明な外交を期待したいです。

蛇足:
金正日氏はかろうじて軍を統制していたようだが、20歳代の金正恩氏にそれは可能だろうか。「ミサイル失敗で軍分裂危機!北朝鮮崩壊のプロローグ」などを読むと、確かに人民軍の暴発の可能性は高くなってきていると思います。わが国政府の情報収集能力、外交能力や対応のスピードなどを考えると心配になってきます。


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