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2012年06月22日

これは名文か

先だって6月20日の読売新聞朝刊18面に、いじめや裏学校サイトが話題になっていた時期、2008.4.7朝刊1面「編集手帳」に書かれた文章が引用されている。この文章はこの後、だだっ広い教室で一人ぽっんと座っている生徒の写真をバックにした新聞CMとして広く知られるようになった。当時、車内吊りの広告で見られた人も多いだろう。


ひとの心を傷つけて
喜ぶ心さびしき者に
聞く耳はなかろうから、
中傷された君に言う。

蝿たちの集まりでは、
蝶も「キモイ」と
陰口をたたかれるだろう。

心ない者たちのうちにも
自分と同じ美しさを探しつつ、
君はひとり
大人になればいい。


それで、問題ですが、この文章は名文でしょうか。いじめられている人たちの心に届く文章でしょうか。あなたはどう思いますか。一読、リズムもあり、詩的な文章で多くの人の共感を呼ぶ。そうお思いでしょうか。

この文章には色んな読み方があります。もっとも痛烈な批判は、いじめ問題を薄っぺらな理解の基に書いた記者特有の上から目線の秀才文章だというもの。その他さまざまな意見があります。いじめられる者はほんとうに蝶だろうか。彼らにも反省するべきところもあるのじゃないだろうか。いやいや、いじめる奴らに、いじめられる者と同じ美しさを求めることは無理だし無意味だ。...とさまざまです。あなたはどう思いますか。

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蛇足ですが、これまでわたしが読んだ印象に残っている新聞記事は幾つかありますが、以下はそのひとつです。

編集者さま: 私は8歳です。
私の何人かの友だちはサンタクロースはいないと言います。
パパは「サン新聞が言うことならそのとおりだ」と言います。
どうか私に本当のことを教えてください; サンタクロースはいるのでしょうか?

ヴァージニア・オハンロン
115 西95番街


1897年9月21日、ニューヨーク・サンの記者フランシス・チャーチは、感動すべき社説を書きました。


蛇足(2011.1.21):
新聞記者として、事実を報道する立場にある彼は、「ヴァージニア、この世には、愛や思いやりといった、目には見えないけれども確かに存在するものがあるんだよ。それと同じように、サンタクロースも確かに存在しています」と書いた。Yes, Virginia, there is a Santa Claus.

蛇足の蛇足(2011.1.23):
Yes, Virginia, there is a Santa Claus.
「a Santa Claus」と「a」をつけているのが良いですね~

引用:2011年01月20日 読売新聞の上野綾香記者
そういえば最近、上野記者の署名記事見ないです。和歌山支局からどこかに転勤されたのかなぁ...

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