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2012年07月08日

不誠実な対応

昨年10月、滋賀県大津市の中学2年生がいじめを苦に自宅マンションから飛び降り自殺した事件は、学校、市教育委員会、大津市、県警などの不誠実な対応によって、大きな問題になっている。この問題についての「【大津】中2いじめ自殺事件まとめ @ ウィキ」まで作られた。1日あたり6~7万人がアクセスし、すでに16万人以上が閲覧をしている。

わたしも、すでに何回かこの事件について書いたが、調べれば調べるほど疑問が生じてきた。何故、警察は犯罪容疑として捜査に乗り出さなかったのだろうか。何故、学校や教育委員会は必死になってもみ消そうとしているのか。

この事件は、義務教育・学校制度についての本質に関わる多くの問題点を抉り出した。この制度を運営している連中は全くの事大主義者で不誠実であったこと。指導力のない教師のクラスは無法状態になるおそれがあること。さらに教育システムに潜む大きな欠陥が浮かびあがってきた。

大津の中二いじめ自殺事件 父親が警察に被害届出すも警察は受理拒否

男子生徒の父親は、複数の同級生から独自に聞き取った暴行の証言と学校の調査結果を基に、生徒が自殺した後の昨年10月に2回、同12月に1回、大津署に出向き、暴行容疑の被害届を提出したいと申し出たという。しかし、関係者によると、対応した署員は「犯罪としての事実認定ができない」として受理を断ったという。

父親は、大津署の対応について「真相究明のために、死んだ息子に代わって被害届を出したかった。どうして受理してくれないのか」と憤る。同署は「一切、答えられない」としている。


なんて無責任なんだろう。彼らの行為は、暴行などの犯罪構成要件に該当するのではないだろうか。少なくとも、複数のものがそれを語っているのだから、事実はどうだったのか調べるべきではなかったか。それを拒否した理由等を大津署は誠実に答えるべきだと思う。

これに関連して、警察は、校長たちにも、暴行幇助罪、犯人蔵匿罪等の容疑でも捜査を始めるべきだ。

7月6日に学校は、「変なことしゃべるなよ」と、またも生徒に口止めを校内放送で指示したとの報道がある。

学校は、もっと子供、生徒を信じたらどうだろう。少なくとも校長、担任教師や教育委員会よりも信頼できるとわたしは思う。彼らにだって表現の自由や権利はあるはずだ。何よりも、彼らの学校等に対する真実な思いやナマの声を聴きたい。

この事件を有耶無耶にしよう、もみ消そうという圧力を感じる。そんな不正、理不尽に負けてしまわないよう建設的な形が見えるまで書き続けたい。


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