雑学・和歌山

今年の３月、和歌山県監査委員などから指摘を受け、県教委が２２年度の支出状況を調査した。その結果、県立の中学、高校、特別支援学校の全５７校がＰＴＡ会費を徴収していることがわかった。徴収額は、一部の学校が集めているクラブ活動振興費などと合わせて、合計約７億４千万円であった。全日制では生徒１人あたり平均２万３１３２円だった。

このＰＴＡ会費は全て保護者から徴収したもので、１校あたり平均１,３００万円になる。報道によると、支出は、校舎等の修繕費、出張旅費、臨時職員の手当の一部、理科実験で使う薬品の購入費、割れたガラスの補修費などであったらしい。

県教委は「違法性はないと認識しているが、実態を調べて、会費の使途がより良いものになるように改善していきたい」と話しているそうだが、ほんとうだろうか。自分たちの飲み食い、私的流用、不必要な漫画や週刊誌などの書籍購入などはなかったのか。

本来は県の公費で賄うべき支出をＰＴＡ会費で支払ったのである。二重払い、公文書偽造等も調べる必要がある。併せて、和歌山市教育委員会など県以外の市町村立学校のＰＴＡ会費も調査する必要があろう。

それにしても、教育委員会、学校、ＰＴＡのトライアングル体制を真剣に再チェックするべきときかもしれない。いや、これらに日教組を加えて四天王か？

全国平均を上回る県内の小中学校の不登校児童・生徒数。全国平均を下回る統一テストの平均点。いじめ認知件数は、全国レベルでは良いほうだが、校内暴力は少なくないようだ。こどもは、両親家族はもちろん社会の宝である。立派な大人に育てていきたい。そのためには、旧態依然の教育制度の変革を急がねばならぬ。