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2012年11月26日

「Hiroko-chan」(博子ちゃん)

「Hiroko-chan」(博子ちゃん) 中本奈那さん(宮崎県立宮崎西高等学校2年)

一昨日(2012年11月24日)のエントリ「高校生英語エッセーコンテスト」でご紹介しました最優秀受賞作品がネットにアップされていました。訳文も掲載されています。わたしは、このエッセイの最後の二行でジーンと来ました^^

"Don't judge people by their appearances."
These are the most wonderful words I have ever heard. Hiroko-chan taught them to me.

Hiroko-chan became ill when she was five years old. She had a high fever, and then she could not move her feet. She could not walk or stand. She had to use a wheelchair.

Hiroko-chan was in elementary school when she was nine years old. Her classmates were three years younger than her. They looked at her and asked her many questions, but they understood her and she enjoyed her school life.

There were many hard things in her school life. Hiroko-chan often felt sad because she could not walk like her classmates and could not do anything by herself. She sometimes said to her parents, Why was I born?" “How can I live when I cannot walk?" Her parents could not say anything to her. However, her classmates were always helping her. At school, some of her friends took her to the toilet and others carried her on their backs when she wanted to go
outside. She was happy with her friends.

Hiroko-chan was in a special school for the disabled. She had a lot of operations on her legs. She had to practice getting up, standing and walking every day. It was hard, and she thought she wanted to give up practicing, but she had big dreams. “I want to do the same thing as others do. I don’t want others to help me all the time. I want to live by myself."

After Hiroko-chan finished the special school, she began to work as a dressmaker. She was trying to do her job as fast as the other workers, but she was not as good. She was slower than others. She was told that she did not do her job well because she was disabled. She was sad and cried. She thought to herself, “How can I do my job like other people?" Then she found a good answer. She began starting her job much earlier than others. She was doing her best when she was working, and people around her understood her well.

Hiroko-chan met a kind man and had a family. She had a baby and became a mother. She lives happily now.

Companies in Japan now have to employ some disabled people. It is necessary for the disabled to live in our society. However, there is still lots of prejudice around us.

Hiroko-chan said to me, “People who have disabilities don’t have to stay home. They have to go outside and try to communicate with other people.
Then people around them will understand them well."

Hiroko-chan often goes to see her child at school, sees films, goes shopping and travels with her family. She always says to me, “Don’t judge people by their appearances." She has learned this from her life and experiences. She always wants me to understand it.

Hiroko-chan is my mother.
I love her very much.

出典:「第4回 高校生英語エッセーコンテスト
追記(2012.1.27):
ここから-----この作品は、中本奈那さんが宮崎県立宮崎西高校付属中1年生のときに、第28回全国中学生人権作文コンテストで法務大臣政務官賞を受賞しています。 ソース
それは、殆ど英文と同じ内容ですが、日本語の音声で聴くのも素敵です。博子ちゃん 371秒
あらためて思います、奈那さんのお母さんへの愛情を。これは紛れも無く母へのラブレターです。奈那さんのお母さんがどんなに喜んでおられることか。最高の親孝行です。-----ここまで


全文和訳

「人を見かけで判断しないで」
これは、私が今までに聞いた中で最も素晴らしい言葉です。博子ちゃんが教えてくれました。

博子ちゃんは5歳の時、病気になりました。高熱を出し、そして足を動かせなくなりました。歩いたり、立ったりすることができなくなり、車椅子を使わなければなりませんでした。

博子ちゃんは9歳で小学校に入りました。クラスメートは彼女より3歳年下でした。クラスメートは彼女を見ていろいろと質問をしてきましたが、彼女のことを理解してくれ、彼女は学校生活をエンジョイしました。

学校生活には大変なこともたくさんありました。博子ちゃんはクラスメートのように歩くことができず、また1人では何もできないので、たびたび悲しくなりました。「どうして私は生まれてきたの?」「歩けないのに、どうやって生きていけばいいの?」と、両親に尋ねることもありました。両親には、返す言葉がありませんでした。でも、彼女のクラスメートはいつも助けてくれました。ある友達はトイレに連れて行ってくれ、また他の友達は、彼女が外に出たいときに背負ってくれました。彼女は友達と一緒にいて
幸せでした。

博子ちゃんは、障害者のための特別な学校に入りました。足の手術を何度も受けました。立ち上がったり、立ち止まったり、歩いたりする練習を、くる日もくる日も続けなければなりませんでした。それはとてもつらく、練習を投げ出してしまいたいと思いましたが、彼女には大きな夢がいくつかありました。「他の人がやっていることと同じことをしたい。他の人の手を常に借りたくない。自分の力で生活したい」

博子ちゃんはこの学校を終えると、洋裁師として働き始めました。彼女は他の洋裁師さんと同じぐらい手早く仕事をしようとしましたが、彼らのようにはうまくできませんでした。他の人に比べ、仕事が遅かったのです。障害者だから仕事がうまくできないのだ、と言われました。彼女は悲しくて泣きました。

「どうしたら他の人のように仕事ができるのかしら」と考え、名案を思いつきました。他の人より、ずっと早く仕事を始めるようにしたのです。仕事をしている時、彼女はベストを尽くしました。そして、周りの人たちはとてもよく理解してくれました。

博子ちゃんは親切な男性と出会い、家庭を持ちました。赤ちゃんを産み、母親になりました。今は幸せに暮らしています。

日本では現在、企業は障害者を雇用することが義務付けられています。障害者は私たちの社会の中で生きていくことが必要です。しかし、私たちの周りには依然として偏見が多くあります。

博子ちゃんは私に言いました。「障害を持つ人は、家にとどまる必要はないのよ。外に出て、他の人とコミュニケーションをとろうとしなければならないの。そうすることによって、周りの人も障害を持つ人をよく理解できるようになるのよ」

博子ちゃんはよく、子供の参観に学校へ出かけたり、映画を見たり、家族と一緒に買い物や旅行に行ったりします。彼女はいつも私に言います。「人を見かけで判断してはだめよ」。彼女はこのことを自身の生活や経験から学びました。彼女はいつも私にこのことを理解してほしいのです。

博子ちゃんは、私の母です。
私は彼女のことが大好きです。

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