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2013年02月13日

「凛として」を読んで

「凛として-日本人の生き方」(2005年4月20日初版第一刷)産経新聞社発行を読んだ。今頃何故と思うかもしれないが、実は少し前に亡くなられた堀江ひとみさんの生き方を知りたかったのである。

彼女は、暴力団の抗争に巻き込まれ、流れ弾によって殺された愛娘(マナムスメ)のため、暴力団組長の使用者責任を問い勝訴するとともに、組長の刑事裁判の行方(懲役15年の判決)を決定付けた。

以後、組長から勝ちとった和解金を元に犯罪被害者の会を立ち上げ、暴力団犯罪による被害者を支援した。ひとりで暴力団を敵に回して戦ってきた普通のお母さんの生き様には頭が下がる思いがする。

堀江ひとみさんはじめこの書籍では、12人の有名無名の方々の生き様が描かれている。まえがきで取材班のキャップは、取り上げた人物が何を成したか、というより、いかに生きたかを表現して欲しかったと記している。それ故、殆ど世間に知られていない方もおられる。

因みに、後の11人は次の方々である。カンボジアに舞った一輪の桜・中田厚仁。日本アマレス お家芸への道・八田一朗。中国残留孤児の父・山本慈昭。台湾の恩人・八田與一。サハリンの同胞を救った夫婦・朴魯学 堀江和子。不世出の冒険家・植村直己。品質を追求したウィスキーの父・竹鶴政孝。悪に挑んだ「昭和の鬼平」・土田国保。キネマの天使に捧ぐ・小津安二郎。昭和新山とともに・三松正夫。国民歌手の真実・三波春夫。

こういう企画は大変に良いことだと思う。自信を失いかけている日本人に同胞がこんな素晴らしい生き方をして死んでいったということを知らしめ、長く記憶にとどめるためにも。

 「凛として」題字は横田早紀江さん


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