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2013年04月11日

県立医大の元教授が提訴

昨日(4月10日)、部下の女性職員に対するセクハラ行為(わいせつな行為と書いているソースもあるが)を理由に懲戒解雇されたのは不当として、和歌山県立医大医学部元教授の男性(50)が提訴した。

訴状によると、元教授は「女性との関係は浮気であり、プライベートなことでセクハラではない。申し立ては虚偽だ」などと主張しているという。

元教授は、大学のずさんな調査で誤った事実を認定され、職を失い、名誉を傷つけられたという。つまり女性との関係は強制どころかセクハラでもなく合意のうえでの関係であるらしい。

少ない情報だが現時点での事実関係はどうやら以下のようだ。まず大学側の見解。

・教授は、昨年1月に他大学から着任した。
・昨年6月から約9か月間、女性職員に対し、教授の立場を利用してわいせつな行為やみだらな行為を強要していた。

・今年の2月28日、女性職員が大学側に訴えて発覚した。
・関係者から事情を聴くなどの調査を実施した。
・顧問弁護士とも相談したが刑事事件にあたる内容ではないと判断した。
・具体的な行為の内容については「女性のプライバシー保護のため言えない」。
・女性職員が県警に被害届を提出したかどうかは確認していない。
・教授に3月13日から自宅待機を命じた。
・教授は大学側の聴取に対し、おおむね事実を認めているが、女性への謝罪の言葉はない。
・教授を3月26日懲戒解雇処分にした。

これに対して、元教授は「女性職員との関係は浮気であり、プライベートなことでセクハラではない。申し立ては虚偽だ。2カ月に1回程度、飲食をするなどの関係で、教授の立場を利用してわいせつな行為を強要する関係にはなかった」と主張している。

両者の言い分を聞いても詳細な事実関係は不明である。どこかの町長さんとフィリピンのホステスさんのような訴訟事件もあるから安易に意見を述べることはできない。しかし、「女性との関係は浮気だ」とまで言われたなら、訴えた女性もきっと腹だたしいことだと思う。こんなこと書くと叱られるかもしれないけど、大学、元教授等関係者等の皆さん、何だかみっともない話ですねぇ。

参考:
2013年03月27日 セクハラ・わいせつ・パンスト詐取

蛇足:
書いた後読み直してみると、言っていることがまるで聖人君子のようで恥ずかしい。男と女、同僚であろうが部下であろうが教え子であろうが、ほんとうに好きになったのなら何も問題はないのかもしれない。でも、「女性との関係は浮気だ」と言って恥じない教授に教えられる学生ってちょっと可哀相そうな気がした。だから、偉そうなことを書いた。尤も、女性から虚偽を申し立てられた元教授が感情的になって開き直った言葉遣いかもしれないが...

追記(掲載日と同日):
4月10日のテレビ和歌山によれば、元教授の訴えを「女性職員とは、教授の立場を利用して、わいせつな行為やみだらな行為を強要するという関係になく、女性職員が、セクハラを受けていたなど、嘘の申し立てを行ったのは、医局の人事に反発し、その腹いせに行ったものと考えざるを得ない」と報じている。

この情報もよくわからない。女性職員が人事に反発して、その腹いせに虚偽の申し立てをしたのか。そうであるならば、元教授は女性職員をも訴えなければいけないことになる。

それとも、元教授が大学側の人事に反発していることに対する報復として学校サイドからでっち上げられたということか。文脈で言えば、前者になるようだがよくわからない。仮に元教授が行った医局の人事に女性職員が不満を持ち、嘘の申し立てを行ったのなら、もうドロドロの関係になるね。元教授の言い分は「そういうことならお前も道づれだぁ」ってことかも。うーん、すごいね。


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Posted by ecell at 11:14│Comments(0)行政
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