雑学・和歌山

「今日の中国の発展は、日本や日本企業の支援と協力に助けられたところが大きい」
「経済大国である日中両国は、どんなことがあっても経済関係を深めるべきだ」

これは、４月１６日、北京を訪れた河野洋平元衆院議長と会談した際、胡錦濤前国家主席の側近である汪洋副首相の発言である。まったく言うとおりで、正しい認識であり同感できる。

しかし、この発言が中国では何と売国奴と批判されているそうだ。つまり、これは「親日的発言」なんだと。中国では、何よりも政治が優先するという事実があり、歴史認識とは学問ではなく政治なのである。中国では共産党の指導部中枢に反する発言は叩かれる。もちろん中枢とは、習近平国家主席周辺と軍のことである。

我が国内でも、愛国と売国、そんな言葉をよく見かけるが、家族、生まれ故郷、育ったふるさと、言葉・文化を同じくする社会共同体、国家を愛せないひとはそう多くはないだろう。安易に、愛国者や売国奴という極端な言葉など使うべきではない、と思う。

参考：
中国副首相の親日発言　ネットで批判　背景に外交問題の主導権争いか
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130422/chn13042223140009-n2.htm