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2013年05月22日

日本の旧軍

ご存知のとおり、我が国を含め多くの国々では戦前、女性の参政権は与えられていなかった。労働基準法などの労働保護関係の法律もなく、さらに基本的には売春そのものは合法であり、前借金による事実上の拘束も問題とされていなかった。現在においても、女性という性に基づく差別が残っているが、それでもちょっと想像しがたいような女性差別が当時はあった。

戦前の日本は貧しかった。特に1929年に始まった世界恐慌は我が国の経済を痛めつけた。人々は生きるがために、婦女子を人身売買など口減らしをせざるを得なかった。このような状況のなか、自分の姉妹が売られていくのをみた多くの若い招集兵がその悲しみを上官たちに訴えるのは当然のことだった。加えてその頃の政党政治は腐敗していた。

とうとう軍部若手はクーデターを起す。彼らの義憤、兵に対する同情、それに正義感、平等への思いが爆発したという一面があったのは明白だ。五・一五事件(1932年、海軍将校らによる犬養首相殺害事件)や二・二六事件(1936年、陸軍皇道派によるクーデター)等である。国民の思いはどうだったかといえば、その裁判において、これらの首謀者に対する助命嘆願書を数多く届けられたということからも想像できる。

政治の腐敗と貧困。彼らがクーデターを起こした気持ちは理解できると言う日本人は今でも少なくない。しかし、そのような軍部若手の決起は結果として、軍国主義を招き国策を誤まらせたのは事実である。で、問題は、その軍部である。実は、この組織も腐りかけていたのである。そこに我が国の悲劇があった。

悪しき官僚主義がはびこり、事なかれ主義に陥り、幹部連中と招集兵との間にも歴然とした差別があった。合理主義や科学を馬鹿にし、能力主義を無視した日本の旧軍部は滅びるべくして滅び去った。しかし、それによって同時に我が国の誇るべき長所も失われていったと感じる。

今、旧軍の慰安婦制度が問題になっている。この制度そのものは当時、合法であった。政府によれば旧軍の強制連行の事実もなかったといわれている。しかし、決して褒められた制度ではなかった。ただ、当時の軍はそれを必要としたのは事実であろう。軍幹部は、いわゆる必要悪と考えたのであろう。軍と戦場における性、これはもっともっと議論してよい問題だと思う。どのように世界各国の軍が性にかかわる問題を起したのかなどもっともっとマスコミが報道してもよい、いやするべき問題だと思う。

わが旧軍の幹部には無能なものが少なくなかったが、日本の旧軍が他の国の軍と比較し異常なものであったとは思えない。是非とも早急に検証するべき問題であると考える。

蛇足:
橋下徹大阪市長を擁護するわけではないが、旧軍の兵士の性処理のため女性が相手をするのが倫理的に正しいとは言っていないし、そういう趣旨の発言でもなかったと感じる。彼は、当時合法とされていた公娼制度を兵の戦場における性犯罪防止のため旧軍幹部は必要悪だったと考えたと言った。わたしはそう理解している。この発言の内容は、事実であろうし、批判されることでは無い。


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