雑学・和歌山→記事一覧 投稿した記事が増えてきましたので目次と要約のサイトにリンクしました(2010.4.3)。画像も増えてきましたので、雑学・和歌山 MY ALBUMにリンクしました(2011.2.12)。

2012年10月04日

粉河駅前レンタサイクル

紀の川エリア観光サイクリング推進協議会という長たらしい団体名。すぐに公務員が名づけた名前だとわかる団体、まぁ和歌山県のことですが、粉河駅前でレンタサイクルを始めています。



「観光サイクリングでまちおこし事業」の取り組みの一つで、県のサイトによると以下のとおりです。

・貸出開始日: 平成24年5月20日(日)※前々日までに要予約
・貸出受付場所:JR和歌山線粉河駅前 鳥居カメラ店
・車種、台数:DAHON製折りたたみ自転車15台
・利用料金:1日(8時間)1,000円
・レンタサイクル問い合わせ先、予約先:紀の川サイクリングクラブ(TEL 090-9217-7476)

和歌山県情報館からの引用です。

一方、2年前の7月から始めている和歌山市の観光レンタサイクルはどうだろう。確か、事業の財源はオール国費の緊急雇用対策事業補助金のはずだった。今年度も国庫補助対象なのかどうかはわからないが、事業は継続している。今もなかなか頑張っているようだ。



ところで、県と市のどちらが良いと思いますか。県の1,000円、市の100円のレンタ料金を別にすると、わたしは、和歌山県のレンタサイクルのほうを選びます。

理由はデザイン。何度か和歌山駅前で借りようと思ったが、あのデザインを見ると興ざめしてしまう。借りたいという気持ちを起させる工夫をするべきだと思うのだが。まぁせっかくの事業である。県と市、両方とも頑張って欲しい。
  


Posted by ecell at 07:35Comments(0)行政

2012年05月30日

和歌山市内のウォークキングMAP

無料の和歌山市内MAPがいろいろと作られています。以下にわたしの知るMAPを列挙しておきます。

・観光ガイドマップ「わかやま市観光虎の巻
 ごく最近、和歌山市観光協会が作成したものです。わかやま市の魅力がつまった46ページ(写真付き)のMAP。和歌山城観光案内所や南海和歌山市駅前観光案内所、JR和歌山駅観光案内所などで配布されているとのことです。


・和歌山市健康ウォーク
 和歌山市役所が作成した全33コースから選べるウォークキングMAP。単なるMAPというより、62ページにわたる本格的なガイドブックです。ウォークキングの効果、正しい歩き方、準備体操、整理体操、靴の選び方などについても詳しく書かれています。← JR和歌山駅の観光案内所で入手できます。 






和歌山中華そば・ラーメン食べ歩きMAP

和歌山市観光案内MAP

このほか、「城まちeco観光レンタサイクル」関連の「和歌山市内のサイクリングマップ」が作成されていたはずだが、現在、ネットでは見当たらなくなっていました。

もしかすると、JR和歌山駅の観光案内所に置いているのかも知れません。とにかく、さまざまな市内MAPが作成されています。それぞれの目的に応じて作られており、それなりに工夫もされていると思います。是非、一度ご覧になってください。

個人的には、夕方や日没後、安心してジョッキングや散歩ができるコースのMAPが欲しいです。上記の健康MAPはどちらかというと観光コースの紹介に力点を置いています。それよりも、車道と歩道が分離されているコース。住んでいる人がよく散歩したり走ったりしているコース。長い間信号待ちをしなくても良いコースなど。そんなささやかな生活者のためのMAPが欲しいと思ったりしました。さらに贅沢を言えば、コース途中の公園、お地蔵様、樹木、ベンチ、休憩所等が掲載されているとありがたいなぁ。

というのは、和歌山市健康ウォークのような本格的なウォークキングMAPよりも生活者(住民)のためのウォークキングMAPが実用的だと思うのです。和歌山市内の道路は、車道と歩道が分離されている道路が幹線道路を除き少ない。だから、単純な話、車道と歩道が分離されている道路(殆ど車が通らない道路を含む)のMAPがあるだけでずいぶん役に立つと思うのですが...  


Posted by ecell at 21:25Comments(0)公益

2010年10月02日

パリ市レンタサイクル

和歌山市内で稼動している自転車がどのぐらいあるのか分からない。かなりの数であることは間違いない。ある説では、その数は人口の1/3ぐらいと言われている。そうだとすると、市内の自転車は、およそ12万台になる。すごい数量だ。

自転車は、自動車とは異なり二酸化炭素を排出しない環境にやさしい乗り物である。しかし、同時に自転車は、駅前などに放置されることにより、救急車の運行を阻害し、歩道の円滑な通行を阻害し、街の景観を悪くする。

それゆえ、市街地にとって自転車の利用は大きな問題のひとつである。
このような自転車であるが、フランスでは2007年7月からベリブ(自由自転車)を始めたところ、翌年2008年4月までの9か月間で延べ2,000万人が利用したと言う。パリ市はベリブ自転車のお陰で、1年で3千万ユーロ(48億円)も稼いでいるとのことである。

 2008年5月16日 読売新聞より

実際、このシステムはよく考えられている。
普通のレンタサイクルとは違い、借りた場所にベリブ(自由自転車)を返す必要はない。パリ市内に約1,500カ所のステーションをおよそ300メートル間隔で設置し、ベリブを約2万台配備している。

24時間使用できる約1,500カ所のベリブのターミナルが300メートル間隔で配置されている。この距離は、高齢者等を除いて歩いて苦にならない距離(国土交通省調査)らしい。ターミナルには、ベリブが並んでいて、機械の案内に従い1ユーロ(約110円)の1日券を購入する。支払いは、クレジットカードのみ。乗りたいベリブのスタンド番号を押すとロックが解除される仕組みになっている。オール自働である。

専用のウエブサイトで1年間有効の利用券(29ユーロ=約3,200円)を買うか、駐輪場で1週間の有効券(5ユーロ=約550円)か1日券(1ユーロ=約110円)を買うが、最初の30分までは1日に何度乗っても無料。だから、300メートルごとに乗り換えて行けば無料になるはず。

地下鉄やバスなど公共交通網のストで通勤利用者が一挙に増えたほか、24時間利用可能なので地下鉄やバスの終電後のタクシー代わりとしても重宝で、健康志向、環境尊重志向などと相まって、「一度、利用したらやみつきになる」(フランス男性)と、たちまちブームになったとのこと。観光客にとっても、「パリに行ってベリブに乗るのも目的」(ドイツ人学生)といわれているほどの人気者であるらしい。

それにしても自由の国フランスは、消費税と言い、FANルーターなど独特なアイデアを発明するところだなぁ。

さて、わが和歌山市の観光レンタサイクルである。パリ市のベリブほどではないが、健闘しているようである。「好調」というより「健闘」というべきか。料金が電動自転車500円/日、ママチャリが100円/日だから、市営の駐輪料金250/日を考えるともう少し利用されてもいいのかもしれない。でも、あまり研究する余裕もなく踏み出した実験である。たくさんの欠陥を持っていると感じているが、今後を期待したい。

2010年08月17日
和歌山市の観光レンタサイクル、貸し出し1カ月で239件

2010年09月30日
和歌山市のレンタサイクル好調
2カ月で稼働台数は593台となり、まちおこし推進課の担当者も「想像していたよりは台数が増えている」と手応えを感じている。

自転車の貸出場所は、市内8カ所。先月19日からは、稼働率の低い和歌山ロイヤルパーキングを廃止し、市観光土産品センターに新たに新設した。稼働台数の約半数はわかちか広場(JR和歌山駅地下)で、普通自転車の稼働率が100%を超える日も出てきた。

同課によると、利用者の約8割は他府県からの観光客だが、市民の利用者がリピーターになることも多いという。何度も利用する人には、貸し出し手続きを簡素化するために番号と名前を記入したカードを発行している。

レンタサイクルが好評のため、市内の観光施設からは「協力したい」という声も。 また、 他府県の市町村が視察に訪れ、問い合わせも増えているという。同課は「来年度に協力施設を増やせれば」と話す。

参考:
2008年5月16日 読売新聞
札幌市自転車利用総合計画について
ヴェリブ
和歌山城まちeco観光 レンタサイクルの予約状況、時々見るのだが「○:在庫僅か」や「×:在庫なし」は見たことがない。まだ、このレンタサイクルがよく知られていないのだろうな。
追加(2010.10.3):
大阪市 市民協働型自転車利用適正化事業『トライアルプラン』  


Posted by ecell at 20:17Comments(2)行政

2010年07月28日

失業対策と観光客誘致

和歌山市は、平成22年7月17日(土)から、JR和歌山駅前「わかちか広場」をはじめとする複数の拠点施設において、「電動アシスト自転車」や放置自転車をリユースした「普通自転車」による『城まちeco観光レンタサイクル』を開始しました。要する費用2,478万円全額が国庫補助事業のようです。

この事業は、平成22年度の主な和歌山市の事業概要のとおり、

求職者等の雇用機会創出の拡充・・・3億427万円の一部として、
経済・雇用情勢が厳しい中、直接雇用または民間に事業を委託することにより、求職者等の雇用機会の創出を図る目的で、すでに予算化されていました。

市の本年度の失業対策としては、具体的には、
○ふるさと雇用再生特別基金活用事業
 ぶらくり・わかやマーケット販売・販路拡充事業など 24人の雇用創出
○緊急雇用創出事業臨時特例基金活用事業
 賃金支弁職員雇用拡大事業など 110人の雇用創出
が計画されています。

この計画に基づき、市は『城まちeco観光レンタサイクル』の予算の執行として、
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/machiokoshi/ecokanko/youryo.pdf
城まちeco観光推進業務委託に伴う公募型プロポーザル実施要領により公募企業からのプロポーザルを受け、JTBに委託することを決定しました。
http://www.jtb.co.jp/shop/wakayama/info/shiromachieco/

しかし、この事業は、国(厚労省)の緊急雇用創出事業ですので、やがて補助金は打ち切られます。ですから、おそらく委託契約も短期間だと思います。もちろん今後、市単独事業として継続する可能性もあるでしょうが...

さて、国の補助が無くなった時点で、この『城まちeco観光レンタサイクル』事業は市単独事業としてでも実施しようと考えているのでしょうか、いったい、それから先どうなるのか。例によって、この事業も事前の需要予測も明らかではないし、全体計画の位置づけも不明瞭でよくわからない。きっと今後の利用実績も公表されないだろう、と思う。

結局は、緊急失業対策としてやってみただけで、公共事業としての費用対効果(B/C)など考えていないのでないだろうか。まぁ、少しお金をかけた社会実験と考え、今までと同様、失敗しても良いやと思っているのかも知れない。あるいは、オール国費の緊急失対事業だから、自転車置き場の留守番でもしてくれれば良いや、なんて考えているんじゃ無いかと悪く考えてしまう^^

参考
http://www.pref.tochigi.lg.jp/work/nougyou/nouchi-nouson/resources/1250493075736.pdf
ふるさと雇用再生特別基金事業及び緊急雇用創出事業に関するQA
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/file/9160_1.pdf
和歌山県ふるさと雇用再生特別基金活用事業のスキーム
http://www.nga.gr.jp/news/sannkoushiryou090330.pdf
都道府県における代表的な雇用創出事業の事例(7ページ)
http://www.katagiri-akihiro.net/act/a_shitsumon20091209-1.html#20091209-3
平成21年12月 和歌山県議会一般質問
  


Posted by ecell at 23:51Comments(2)行政