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2013年08月01日

警官の不祥事

富山市で2010年、会社役員夫婦が殺害され住宅に放火された事件で、富山地検は先月(7月)24日、富山県警の元警部補加野猛被告(54)=地方公務員法違反罪で公判中=を嫌疑不十分で不起訴とした。理由について「客観的証拠と供述が矛盾しているため」と説明した。

富山県警は、犯人を「必ず捕まえる、必ず真相を解明するという信念でやっていく」と述べている。捜査権を持つ県警のその言葉を信ずるほかはない。しかし、この件についてネットでは様々な疑惑、推理や意見が書かれている。

それにしても警察官の不祥事が多発した平成12年を上回るレベルで不祥事が発生している。もちろん、和歌山県警でも不祥事は起こっている。

これについて、不祥事が増加している背景に何があるのか、抜本的な対策等はあるのかという観点から意見を述べている、2013年02月01日NHK解説委員室の記事が参考になると思う。例えばこの記事では、不祥事増加の背景を5点挙げている。規範意識の低下、倫理観の欠如、マンネリ化・意欲の低下、職務遂行能力の不足、件数主義とノルマ主義。

わたしは、日本の警察組織を評価している。優秀だと思っている。あの震災で命を懸けて誠実に職を遂行してくれた警察官。鉄道自殺を図った女性を助けるため自らの身を挺した警察官。一所懸命に職を遂行している警察官は数え切れないほど多い。このように日夜、危険な職を遂行している多くの警察官がおられることを頼もしく思っている。

だからそれ故、一部の不祥事を起す警察官を許せないのだ。それも最近では幹部クラスの不祥事が多いというではないか。いったい、どうなっているのか。

関連:2012年12月24日 現職警官が殺人容疑で逮捕  


Posted by ecell at 07:38Comments(0)行政

2012年12月24日

現職警官が殺人容疑で逮捕

現職の警官が複数殺人の容疑で逮捕という我が国では信じられない事件が起こった。外国では汚職警官の犯罪は珍しくはないそうだが、我が国で現職の警官が殺人事件を起こしたのは、2007年8月、東京都国分寺市のアパートで、警視庁立川署の巡査長(当時40歳)が女性を射殺した事件以来のことである。この巡査長は現場で拳銃自殺している。

今回の現職警官の逮捕は、2010年4月20日正午ごろ、富山市大泉のビル2階の住居で会社役員福田三郎さん(当時79)と妻信子さん(同75)の首を、ひもで絞めて殺したうえ、持ち込んだ灯油をまいて放火し、死体を損壊した疑いである。

容疑者は、富山県警警部補で休職中の加野猛容疑者(54)=富山市森1丁目=で、容疑を認めており、「被害者と家族に申し訳ないと思っている」と供述している。

和歌山県でも、現職警官の窃盗、痴漢、飲酒運転、鑑定改ざんなどの事件が起こっているが、殺人事件など聞いたことが無い。窓ガラス理論ではないが、犯罪に触れない小さな悪、微罪などが起こってくると、やがてこのような重大な犯罪も起こってくるということなのだろうか。

大阪での検察官の証拠改ざん事件といい、冤罪、職権乱用など社会の治安を守るべき官憲の犯罪はもはや黙過できない。できるだけ速くストップをかけなければならない。警察庁考査部門は、実態を精査し組織の課題問題点を点検、再構築し、警察内部の腐敗しきった連中の再教育をする必要があるのではないだろうか。外れかかったタガは締めなおさねばならない。  


Posted by ecell at 10:33Comments(0)行政