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2017年05月07日

介護に疲れた夫死ね

大阪府警高槻署は6日、夫(76)に食事を与えず殺害した容疑で妻(73)を逮捕した。妻は、容疑を認め、「夫の介護に疲れて面倒を見なかった」と話しているという。

逮捕された妻は夫と2人暮らし。夫は認知症で寝たきり状態だったという。妻は6日午前、高槻署に自首した。職業はアルバイトとあり、自分で食事を取ることができない夫の介護に疲れ果てたという。

何ともやりきれない事件である。容疑者は大阪府や高槻市に相談しなかったのか、自治体や地域社会から救いの手は差し伸べられなかったのだろうか。

この事件も類似事件同様に執行猶予が付き有罪になるのだろうか。10年ほど前、介護に疲れ母を殺めた息子に、裁判官は懲役2年6月執行猶予3年の刑を宣告した。そして、こう語りかけた。

朝と夕、母を思い出し、自分を殺めず、母のためにも幸せに生きてください。

詳細は、2016.1.28 週刊文春

「涙を誘う法廷」と話題になった2006年京都地裁の判決直後、この息子は母の年まで生きたいと望んでいた。しかし、彼はこの8年後自死する。

国、自治体や地域社会が社会弱者を守るというセイフティネットが機能しなくなりつつある現在、裁判所は、問題解決に向けた行政の奮起を促しつつ、追い詰められ罪を犯した社会的弱者に執行猶予を出し続けている。

今は、ちょっとしたきっかけで誰もが弱者になりうる時代だ。「保育園落ちた日本死ね」との汚い言葉が流行語大賞に相応しいか問題となっていた。ローンを抱え、共働き(あるいはシングル)で子供を育てなければならない親御さんにとって、保育園の確保は緊急の問題だ。だけど、他にも緊急に行うべきことはたくさんある。

すなわち、安保、財政経済対策、いじめ対策、過労死防止、格差是正、政治家や公務員の腐敗防止策など早急に講ずべき課題だ。美しい日本、世界から尊敬される日本、日本は天国だった...ネットでの「日本万歳」がむなしく響く。


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Posted by ecell at 11:20│Comments(0)行政
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