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2016年12月03日

無理をするなと上司無理を言う

大手広告代理店の電通に勤めていた女性新入社員が昨年12月に過労自殺する事件があった。東京労働局などは先月、電通の本社や支社、子会社を立ち入り調査した。

ネットサーフィンをしていると、「日本は最高」、「日本に行きたい」、「日本は素敵」のような記事を見かけることが多々ある。とりわけ、youtubeなど動画サイトで目につく。確かに治安など気の毒な他国と比べると住みやすい国だと言えるだろう。

でも、ほんとうにこの国に住む人たちは幸せなのだろうか。
先ほど、「過労死や過労自殺」に関する幾つかの記事を読んだ。

なかでも、『過労自殺「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由』が印象的だった。あまり上手ではない46枚のマンガで、過酷な仕事から抜け出せなかった自身の体験を描いている。


著作権:ラストレーター・汐街コナさん

この国は何時の頃からか、随分とおかしくなってきているように感じる。せめて、このような有意義なマンガを紹介し、拡散したい。

蛇足:第一生命が主催しているサラリーマン川柳コンクールの受賞作は、「無理させて 無理をするなと 無理を言う」でした。
  


Posted by ecell at 11:40Comments(0)その他

2016年03月25日

IS志願の和歌山県人

過激派組織「イスラム国」(IS)に参加しようとしてシリアとの国境地帯でトルコ治安当局に拘束され、国外退去処分になった日本人男性(23)は和歌山在住だ、と報じられた。

ネットではすでに、この男性の顔写真、姓名のイニシャルそれに正確な年齢が晒されている。マスコミは、「世間にご迷惑をかけ申し訳ない」と、泣いている母親のコメントを掲載し、私戦予備罪という仰々しい刑法違反容疑での取り調べもなされるという。

つい最近、ベルギーであの酷い大事件を起こし、これまでも世界各地で残虐なテロ行為を繰り返してきた狂信の暴力集団に、何故、この青年は参加しようとしたのか。追い追い、明らかになってくるだろうが、わたしはあまり興味が無い。

それよりも、この青年がたまたま和歌山県人であるということで、思うところを書いているが、この青年の父母、兄弟をはじめとする肉親、それに友人、地域の人たちの今後のことを思うとやり切れない。そっとしておいてやろうよ、と思うのだけど...  


Posted by ecell at 09:43Comments(0)その他

2015年03月02日

怒りの鉾先(ホコサキ)

わたしは、かって「大津市立中学2年の男子生徒がいじめによって自殺した事件」について、強い憤りを感じた。それは、集団で自殺に追い込んだ子どもたちに対するのはもちろんであるが、それよりも大津市や教育委員会、それに学校(担任教諭を含め校長等)に対して、その無責任さと不誠実さに、より強い憤りを感じた。

結局、その怒りは100回を超えるエントリを書く結果になった。この事件の後、関係法律も制定され、学校の取り組みも変化してきた。教育委員会制度も、もう少し時間がかかるかもしれないが、きっと変わっていくことだろう。

それで、今般の川崎市の中学1年生いじめ殺し事件である。犯人に対する強い憤りは当然持っている。でも実際のところ、それよりも悲しみの気持ちの方が強く感じられるのだ。加害者も被害者も弱い者たち、あるいは貧しい者たち、社会から虐げられている者たちではないのだろうか。貧困、両親の離婚、ネグレクト、連鎖するいじめ、信頼できない警察や学校、大人たちの無責任さ、あるいは事なかれ主義...

この事件は、単に教育制度の問題ではなく、社会の治安維持、刑罰の在り方、貧困に対する採るべき施策、外国人の受け入れ、地域コミュニティ、有害な情報の垂れ流し等々、社会の在り方について徹底した議論を踏まえ、対処していくきっかけになるべきものだと思う。この事件は、もしかすると多くの人の心が壊れ、社会が腐り始めている兆しを示しているのかもしれぬ。健全で、飲み水のように安心安全がタダで手に入る日本、そんな日本があぶない、そう思わせる事件だと思う。

13歳で殺された少年。彼の仇を撃つのはこの社会を少しでも良くなるように変えることだ。我々おとなが、地域社会が子どもたちを徹底して守り通す。そんな地域社会こそが今求められているのではないだろうか。上村遼太くん、君を守れず、ごめん。怖かっただろう、辛かっただろう、悲しかっただろう... どうか安らかにお眠りください。ご冥福を心からお祈りしています。  


Posted by ecell at 21:51Comments(0)行政

2014年12月22日

日本の変なところ

アメリカでデザイン学校に通っている日本人の学生が卒業制作で作った「日本の変なところをまとめた動画」

自虐的だ、悪いデータだけ扱って真実のように見せかけているなど、低い評価も少なくない。しかし、グサッとくる、デザイン、グラフィックが良いなどの評価もある。わたしは、確かに、人口密度、食料廃棄量、飲料水についてのデータの扱いについては自虐的だと思うところもあるけど、社会の治安、住人の善良さや勤勉さ等の日本の良さは別にして、伝えたいことは理解できると思った。

世界には恵まれない国や人々が少なくない。もっと世界をよく見ろよ。勿論、日本国内にもいろんな社会的な欠陥というか不条理があることも忘れちゃいけないと指摘している。我々が住むこの国をより良くするための考察の契機になればいいなぁ..

Japan - The Strange Country (Japanese ver.) from Kenichi on Vimeo.

  


Posted by ecell at 18:54Comments(0)ブログ

2014年07月27日

残虐な犯罪に

検察官の求刑を上回る判決を出した裁判員裁判に最高裁がストップをかけた。その理由は、「裁判員裁判で過去の量刑傾向に従うことまでは求められていないが、他の裁判との公平性は必要」とし、「大まかな量刑傾向を出発点として評議を深めていくべきだ」とのこと。

要は、裁判員裁判でも相場があろう、それを無視しなさんな、と云うことか。市民感覚を司法にという裁判員裁判といえども、以降、この最高裁の判断に従わざるを得ないだろう。でも、なぜに裁判員裁判のケースでは量刑が重くなっているのだろうか。

おそらく、多くの裁判員が我が国の刑事事件、犯罪への対処方法について、おかしさを感じているからではないだろうか。被害者よりも加害者の人権をより重大視し、罪もなく理不尽な死を余儀なくされた被害者サイドを軽んじるような法令と司法の現実。

識者がいうごとく、犯罪の抑止は決して量刑だけを重くすることだけによっては実現することはできないだろう。でもどうしたらいいのだろうか。確かに無辜の人を容疑者として逮捕し無実の罪を着せる事例もあるだろう。

一方、残虐な犯罪を犯しても逃げおおせる輩もいる。人を殺して平然として何食わぬ顔で日々を過ごしている輩がいる事実。被害者としてはやり切れない思いがするだろう。

つい先日、九州で、中学生の決闘事件、高校1年女子学生が同じ高校のクラスメートに殺害された(首と左手首が切断されていた)事件が起こっている。我が国は治安が良いといわれる。しかし、今もどこかで理不尽で残虐な犯罪行為が行われているのである。せめて、そんな事をした奴らの量刑を少しでも重くしたくなる。そんな裁判員の心情はわからないことではない。

関連:
求刑1.5倍判決を破棄 最高裁、裁判員判断を見直し
  


Posted by ecell at 17:34Comments(0)行政