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2012年12月22日

大津市の校内犯罪の捜査状況

大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が昨年10月に自殺した問題で、滋賀県警は近く、男子生徒をいじめたとされる同級生3人のうち、当時14歳の1人を暴行や器物損壊の疑いで大津地検に書類送検する方針を固めたそうだ。もうひとりの当時13歳の1人については児童相談所に通告するとのこと。それから女性教諭を殴ったり蹴ったりして小指骨折などのけがを負わせたことについても別の傷害容疑に含めて書類送検する方針らしい。

ようやく、刑事事件のほうは片がつきそうだ。市が設置した第三者調査委員会の結論前に県警が送検するとは予想外であった。委員会の調査結果を待って送検すると思っていたのだが、警察庁の意向が強く働いたのであろう。

遺族からの告訴を受け7月に着手した捜査が12月になってしまったのは、県警のやる気の無さもあるが、加害者たちの暴力行為の否認もあったのだろう。いずれにしてもこの大津市の不愉快な事件は民事を別にして一応決着がついたと思う。

この加害者は反省なぞしていないと思われる。遺族が損害賠償を求めている民事訴訟でも、3人は暴力行為の一部を認めたうえで「遊びの一環だった」と主張しているようだ。警察の任意の事情聴取でも、いじめとは認識していなかったと主張したとみられる。

しかし、あのような酷い暴力行為(強盗、強要、恐喝は証明されたのだろうか)が遊びだったとは到底考えられない。かれら加害者は学校や警察を舐めきっているのではないか。少年法に守られた加害者は酷いことをしても将来性を考慮して罪を逃れることができる。被害者は死んでいるのだから真実は分からない。

例の教育長も24日で退任。教育委員長はすでに交代している。あの7月から変わったことと言えば、各地域でやけにいじめの認知件数が増えたこと。警察がいじめ問題に取り組みだしたことぐらいかな。いじめ問題は本質的には何も変わっていない。いや、そうではない。眼に見えないところで静かに変化が起こり始めている、と思いたい。

参考:朝日新聞「加害生徒2人を書類送検へ 大津いじめ、暴行など容疑


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この記事へのコメント
〉警察の怠慢がH君を!自〇させた!未成年者異常なほどの!いじめです。
少年法を改善するか無くすか!にして欲しいですね
Posted by まや1 at 2013年01月07日 20:35
ほんとうに惨い事件ですね。亡くなった子供はもちろん、善意の先生も同級生たちも可愛そうだと思います。
せめて、真相をあきらかにし、校内犯罪根絶に向けた努力をするべきで、あわせて義務教育制度と現行の受験制度等を再考する良いチャンスにできれば亡くなった子供も少しは浮かばれることでしょうね。
Posted by ecellecell at 2013年01月08日 18:10
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